身体操作 事故とその克服

身体操作 事故とその克服

身体操作という言葉はもう当たり前のように聞くようになりましたが、僕が身体操作という言葉をきいたのは17〜18年くらい前かもう少し後になってからです。

元々学生時代は、格闘技を見るのが大好きでプロレスから始まり、ボクシングやカラテの大会などのビデオを良くみていました。

20代の中盤あたりからブラジリアン柔術を始めた記憶があります。
当時はまだ総合格闘技も始まったばかりという時代で、PRIDEやK-1などが盛り上がっていて楽しみに見ていた記憶があります。

20代後半くらいにメロコアと呼ばれるジャンルのバンドをやる事が多くなり、常に速い8分刻みを使っていたのですが、1曲演奏する度に腕が乳酸でパンパンになっていてどうにかならんもんかと考えていました。

ある時ドラムというワードで色々なサイトをみていたのですが、モーラー奏法という謎の奏法を取り扱っているドラム教室のホームページを見つけました。

最初はインチキくさいなと思ってみていたんですが、書いてある事が武術的な話しなども散りばめられていて、興味を持ってしまい随分見ていました。

で、スティックの持ち方を参考にしてみて実際に叩いてみたら、今までの乳酸がたまる感覚がかなり無くなったんです。

そこからこれは本物じゃないかと思い、そこの教室に通うことを検討していたんですが、僕は既にその頃ドラム講師の仕事を始めていたため、そこの教室に通うにはドラム講師の仕事を辞めなければいけないような規約になっていたわけです。

しかも料金も一般的な教室の5〜6倍の値段で、さらに場所が遠かったのです。

丁度この時、知り合いが身体操作的なことをやりたいのなら甲野善紀さんのセミナーに行くと良いよ!と教えて頂き、知り合いの方に連れて行って貰いました。

それが僕にとって本当の意味での身体操作との出会いになります。

不思議と甲野さんの話は全部腑に落ちて、理屈的なことなどは抵抗無く受け入れる事が出来ました。

そこからセミナーに通ったり、身体操作系の本を読み漁り、また通っていた合気道の指導員の方が身体操作系の達人だったため色々教えて頂き、相当な経験を与えて貰った時期でした。

そうなると、やはりドラムの方も益々身体操作をうまく駆使したドラミングを教えれるような場所を探したくなり、また馬鹿高いホームページを眺めたりしていました。

で、同じような事を教えている講師はいないものかと調べていると、山背弘さんという方が見つかりました。

速攻で連絡をとり、体験レッスンをうけました。

体験レッスンの時に自分が考えている事などを話すと、山背先生はびっくりするほどわかってくれる先生で、習う事になりました。

ここから、身体操作を念頭に置いたドラミングがスタートしていきました。
同時に、システマや、スポーツシューティングなども始めて、身体操作を上手く使っていく事にはまっていました。

そこから5年程たってかなり楽にドラムが叩けるようになり、それまでの考え方と、かなりドラムに対する意識が変わっていました。

しかし、ここでバイクで事故をしてしまい、右肩を粉砕骨折、鎖骨を単純骨折というなかなか大きい怪我をしてしまいます。

医者には、腕はほぼ上がらなくなるだろうからドラムは満足に叩く事ができないと告げられそれなりにショックではあったのですが、なぜかそんなに追い詰められもせず、退院したらまた叩く気満々でした。

手術も無事成功し、リハビリに行くのですが、ビックリするくらい腕が動かせませんでした。

ですが、なぜかそこそこ治るような気がしていて、心配はしていませんでした。

退院して、まずドラムを片手で叩いてドラム感を取り戻しつつ、リハビリをやり、システマや合気道、ドラムのレッスン、スポーツシューティングなどを今まで通り無理やり始めていきます。

すると1年くらいで、やっていた事が普通にやれるレベルくらいまでは回復し、病院の先生や、理学療法士の方が驚いていたのを覚えています。

勿論、事故前の様に完全完治ではありません。

左手に比べるとかなりの可動域が失われています。

これはもう治らないかもしれません。

しかし、自分がやりたいことをやれる位までには回復したのです。それで十分でした。

運が良かったというのもあるかもしれませんが、身体操作を学んでいた事が功を奏していると実感しました。
ドラミングも、いかに楽に叩けるかという考え方があったから叩けているのだと思います。

身体操作は少しの考え方の修正と、使い方を学ぶ努力を怠らなければ、身体は覚醒していき、過去の自分よりもかなりのポテンシャルを持つ事ができます。

肩を完全に壊した僕でも、叩けるようになるんです。

リラックスや、脱力、楽に動く、というのは、長く怪我をしないでやり続けるためにはとても必要な事と言えます。

とても難しく感じる事もあるとおもいます。

ですが、やればやるほど、身体が変わっていくのが実感できるのです。

嘘くさく感じるかもしれませんが、やってもないことを自分の浅い知識の判断でやらないのはもったいないと思います。

是非、自分の通える範囲でそういう事を教えてくれる方がいるのであれば、ぜひ体験してみてください。

やってみて、はじめてわかることもありますから・・・

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    生ドラム30年ほどのドラム講師です。maschine mk3も使用中!フィンガードラムによるドラムパートの製作受付中。アイコンはマークさん、ヘッダーは森永さんです。YouTube: http://goo.gl/8zaRjZ